ロバートアルトマンの遺作となった
「今宵、フィッツジェラルド劇場で」を観てきました。
公開録画されるラジオショー
「プレーリー・ホーム・コンパニオン」の
最終回の人間模様を描いた映画です。
細かいエピソードはいろいろあるのですが、ストーリーと
いえるようなものは特になし。細かいエピソードを積み上げて
全体としてユーモアや悲哀を表現する、アルトマンの映画
(映画すべて見ているわけではありませんが)
でよく使われてる手法です。
芸達者が沢山でることもありますが、やかましい普通のオバハン、
オッサンが舞台に出て、声を出した瞬間にパッと花が咲く。
ここのところだけでも観る価値はある。
人生で苦労しただけ、歌、声も味わい深くなるのです。
ショーの合間、合間に入るスポンサーの宣伝も歌で表現する、
これもアメリカ的で面白い。へえ、ラジオショーでは宣伝も歌、
メロディーにのせてしてたんですねぇ。
普通に考えるとショーをぶち壊しにしそうですが、
この宣伝自体がまたショーに含まれてる。とってもいい感じ。
ほのぼのとして、チョット物悲しくて、死の匂いを
感じさせながらも深刻すぎない。いい感じの映画です。
それと観終わって思ったのは、カントリーソングも
なかなかいいもんだなぁってこと。
どんな映画か忘れてしまいましたが、
「ナッシュビル」が観たくなりました。