ジョイ・デヴィジョンのボーカリスト
イアンカーティスの映画「コントロール」を
観てきました。
ジョイ・デヴィジョンは私の大好きな
ニューオーダーの前身となったバンドです。
ボーカリストのイアンカーティスの自殺に
よって解散となりました。
監督はロックミュージシャンを撮り続けてる
著名なフォトグラファーということもあって、
モノクロのとても美しい映像です。
肝心のイアンカーティスは結構情けないやつ
なのですが、まあロックミュージシャンといった
人種はそんなものなのです。
私はニューオーダーを聴き始めてから、
ジョイ・デヴィジョン、イアンカーティスを知りました。
そして初めて聴いたとき、その演奏のあまりの下手さ、
歌のあまりの下手さに驚いた。さすがピストルズに
インスパイアされただけのことはある・・
映画の中のイアンカーティスにはほとんど共感する
ことはできませんでした。しかしステージ
パフォーマンスの映像は実にカッコイイ。
演奏が下手である、歌が下手であることはロックの
カッコよさとはあまり関係がないのです。
その点はピストルズとまったく同じ。
映画を観ながら思ったのが、有名になって金持ちに
なることの手段としてのロックです。
少なくとも、この映画ではそう描かれてる。
コミュニケーションの手段としてとか、メッセージを
訴えるとかの「ぬるい」目的が出発点ではないのです。
ロックに癒しなんかいらない。