ケン・ローチの新しい映画、
「この自由な世界で」を観てきました。
内容はというと、会社をクビになった
シングルマザー(アンジー)がルームメイトと
職業紹介所を立ちあげる。
しかし違法な職業紹介を行い、ルールを無視し、
ひたすら我欲に目がくらんで、突っ走るうちに
事件に巻き込まれてしまう。
大まかにいえば、そんなような話です。
「この自由な世界で」の題名の意味としては、
自由な市場で、自由な取引をする。
そしてそこから、大きな利益を得る。
そんなような意味合あいをこめて、ただし
はたしてそれが本当の自由なの?といった
反語の意味もこめてのもの。
不法移民に対して、その負い目を食い物に
するやり方、それらが許されるわけもなく、
映画の最後に、主人公のアンジーは
すさまじい恐怖にさらされることに
なるのです。
少し前に観た映画、
デビット・クローネンバーグの
「イースタンプロミス」はイギリスに
おける人身売買を題材にした傑作でした。
今回のケン・ローチの映画はイギリスに
おける搾取される移民が、映画の重要な
主題となっています。
経済的繁栄ってなんだろうと、この映画を
観て、しみじみ考えさせられたのでした。
俺も間接的に、誰かから搾取してるのかなぁ・・