ディバージェンス−運命の交差点−


香港映画ディバージェンスを
名古屋シネマスコーレで観てきました。


10年前行方不明になった恋人を忘れることができない刑事。
限りなく有罪に近い容疑者を無罪にしていく敏腕弁護士。
非常に徹しきれない殺し屋。
この3人が一つの事件をきっかけに交わっていくといった物語。


イウという実業家のマネーロンダリングを有罪にすべく護送された
重要参考人が、殺し屋(コーク)よって射殺されてしまう。
そのイウの息子が誘拐され、そのイウの弁護士(トウ)の妻が
刑事(シュン)の行方不明になった恋人とまるで生き写しなのでした。


ストーリーの後半を細かく書いてしまうと、謎解きがわかってしまうので、
書けません。まあ、とにかく濃厚な人間劇といった感じでもって、
やっぱりそこは香港映画だなぁ、と思います。
それと恋人を追い続ける刑事シュンの偏執的な役作りが見事。
映画観てるときは、思わずもらい泣きをしてしまいそうに
なりながら、あとで冷静に考えるとやっぱり頭おかしいです。


私はよく知らないのですが、現在の香港の人気俳優3人ということで、
それぞれの男っぷりをみるのも見所なのでしょう。
それが理由なのか、今日私がみたところ8割がた観客は女性。
確かにカッコいいです。


顔がいいと頭が多少おかしくたって感情移入はできるのです。
すくなくとも女性のファンはそう思うでしょう。
それにしても思うのは、香港ノワールといわれる分野の映画は
ホント面白い。はずれがない。


話も凝ってて、俳優もいい。お金もかなりかかってる。
唯一の問題が、映画のタイトル。


インファイナルフェアなんかもそうですが、もうチョット
日本語でいいタイトルをつけてよって思います。
原題をそのままもってくるのじゃ芸がなさすぎと思うのは
私だけなのでしょうか。