SPL/狼よ静かに死ね

ishidatax2006-03-21

久しぶりの名古屋シネマスコーレにて
「SPL/狼よ静かに死ね」を観賞。


なんとなく、映画番組を見ていたら
私のアンテナがピピット反応。
こういった場合はとにかく見なくてはいけません。
思ったとおり、当たり。
長く映画を見てると、なんとなくですが鼻が
利くようになるのです。


内容はというと、暗黒街を牛耳るボスを追い詰める
刑事ものでした。刑事ものとはいっても、さすがは香港映画、
うーん濃い、濃いです。


暗黒街のボス(サモハン)、ポーを裁判で追い詰めるも証人は
殺されてしまって、証拠不十分で釈放。
それ以来、刑事のリーダーであるチャン(サイモンヤム)は必死になって
ポーを追い詰めるが、癌によって引退を決意する。
その後釜に武闘派のマー刑事(ドニーイェン)がやってきます。
しかし、その引退前に囮捜査で潜入していた、部下がポーによって
殺害されてしまう。チャンをはじめとした、刑事たちはなんとしても
同僚の敵を討つために、証拠を捏造するといった不正手段に
手を染めてしまう・・


暗黒街のボスを演じるサモハン、この悪役がさすがの貫禄、
勝新をさらにパワフルにした感じです。
肉の塊のような体で、こんな動きができるのかってほどの
体のさばき。憎々しげな雰囲気と妻、子供とのほのぼのとした
やりとりとのギャップもなかなか味があっていいです。


格闘シーンもさすがに香港映画といった感じで、
ハリウッドものなんかよりはるかに迫力があります。
なんとなく演歌チックな演出も、個人的にはグッド。
そういった点は「狼の挽歌」を彷彿とさせる部分もあります。


演出の仕込みも、比較的分かりやすく、また物語の落ちなんかも
ちゃんとあって、暗めの映画であっても
サービス精神旺盛なのが香港映画。


まだまだ面白いものがでてきそうです。