ブルーレクイエム

ishidatax2005-08-18

久々に名古屋シネマテークまで
映画を見に行ってきました。
作品は「ブルーレクイエム」


新しいタイプのフレンチフィルムノワールといった感じです。
息子を殺されえた主人公アレックス(アルベール・デュポンテル)が、
頻繁に強盗に襲われる、現金輸送会社にもぐりんで犯人探しをする物語。


この復習に燃えるお父さん、見る前は鋼の肉体、石をも貫く
精神力の持ち主と想像してましたが、これがけっこう情けない。
この情けなくとも復習に燃える姿がかっこいいです。
脇役もなんか胡散臭い連中にも実に味があります。
画面全体のブルートーン、デジタルビートも雰囲気があってとってもいい。
最後は悲劇(ハッピーエンド?)なのもフィルムノワールの常道です。


私的には傑作とまではいいませんが、うん、いい映画だと思いますよ。
しかし、やっぱり地味目で、確かめてみると日本で公開されるのは
5〜6の劇場だけです。もったいないですが、いい映画でも地味なものの
扱いはそんなもんなんです。
フィルムノワール好きなら見逃せないですがねー


それにしても、この映画で描かれてるパリの町、えらく物騒。
欧州統一されてから、なんか以前に比べて都市部は
すごく危険になったと聞いたことあります。
映画のなかでのすさんだパリの街、案外誇張ではないのかもしれません。