セリーヌとジュリーは舟でゆく

ishidatax2005-07-31

セリーヌとジュリーは船でゆく」がSCをなんとなく
眺めてたらやってました。おお!


これビデオを買ってもってましたが、
後輩に貸したら
そのままどこかに蒸発しちゃって戻ってこなくなりました。
ビデオにしろ、DVDにしろ廃盤で手に入らず、
再度観れるとは思っていなかったので、とってもありがたい。


フランスの巨匠(といっても日本じゃ
マニアしか知りませんが)ジャックリベットの作品。
冒頭のパリの街中でのジュリー(ドミニク・ラブリエ)と
セリーヌ(ジュリエット・ベルト)の追いかけっこは、
これにあこがれてパリが好きになった人も多いのです。


ある屋敷の過去に起きた惨劇にジュリーとセリーヌで、
入り込んで女の子を救出する、ミステリーとファンタジー
入り混じった不思議な映画。
ただし個人的にこれの見所は、とにかくチャミーな女の子2人の
会話であったり、ファッションであったり、どたばたであったり。
内省的な部分、哲学的な部分もありますがじつにお洒落です。
そういった点が、やっぱり巨匠といってもさすがフランス映画。


いつも思うのが、こういったフランス映画の女優さん。
ほとんど、ノーメイクに近く、そばかすも隠さない。
人によっては腋毛も伸ばしっぱなしっだったりもしたりします。
ファッションも人目につくようなセンスもないんですが、
これが洗練されてるんですよねぇ。かっこいい。


3時間以上の映画ですが、これが長さを感じさせない。
映像のセンスと画面の緊張感、そしてエスプり。
こういった映画を観るにつけ、映画は長ければ長い方がいいのだ
と思える。
ハリウッドのセンスを好む人は爆睡まちがいないですが。