岡部騎手引退

ishidatax2005-03-11

JRAの最年長ジョッキー岡部幸雄騎手が引退します。

私が競馬を始めたころは男馬は史上最強馬、シンボリルドルフが独走状態。
あまりに強すぎて競馬が面白くないとか、かわいげがないとかで
強かった割には人気の点ではミスターシービーには一歩譲るかたち。
ルドルフの背には岡部騎手。この人もあまり愛想を振りまくタイプで
ないので、ある意味ルドルフの背にはこの人こそがふさわしかった。


私が競馬を好きになった一つにルドルフがいて、
そのルドルフのストイシズムには痺れました。
デビューして程なく、まだクラシックレースを一つも買ってない状態で、
この馬は日本では負けない。無敗のまま5冠レース+ジャパンカップ
勝ち、ヨーロッパの凱旋門賞に挑戦すると和田オーナーがいっていました。
だから最初から、一種のサラブレットの帝王学を教え込まれていた。
そして、それをレースで教えたのが岡部さん。
現役中は結果として、無敗とはいかなかったですが、
岡部さんが乗っていなければ多分7冠まで
行かなかったのではないかと思います。
そういった意味ではやはり偉大な騎手なのです。


競馬は好きでも、めったに声を出して応援することはありませんが、
自分でも一番声をあげて声援したのが、ルドルフの息子、
トウカイテイオーの勝ったジャパンカップ
あの時はホントうれしかった。
このときのテイオーの背中にも岡部さん。


武豊騎手みたいな騎手としての華はないですが、
馬そのものに華をもたせるそういった騎手だったと思います。
そして多分、そういわれることを喜ぶような人なのです。