スーパーサイズ・ミー


マクドナルド相手にけんか売ってる骨のある映画ということで、
これは見なくてはと観てきました。


少し前のNHKのBSでアメリカ人のダイエット騒動の番組をしていたが、
その番組でも、アメリカ人自体の極端な肥満化が取り上げられていた。
アメリカ人はこの10年程度の間に凄まじいまでの肥満化が進み、
極端なことを言うと、ほとんどすべてのアメリカ人が
成人病予備軍となっている。
その責任の一部は、マクドナルドを始めとするファーストフードにも
あるはずということをこの映画の監督は考え、1ヶ月間マクドナルドを3食
食べ続ける実験に及ぶこととなった、そのドキュメンタリー。
笑うのは、店員が必ずといっていいほどでかいサイズを薦めること。
企業としては利益を上げるためには当たり前のことだろうが、なんとなく
ブロイラーに餌を詰め込むような感じ。
アメリカってお金の面で考えると、世界中の富を食いまくっているのですが、
実際カロリーの面でも食いまくっている。ハンバーガー食いまくって
企業も肥える。


世界にはチョッピリのご飯も食べられなくて死んじゃう子供が沢山いる。
少しは遠慮ってもんがあってもいいんじゃないの。
ビックリしたのは、アメリカの子供ってハンバーガーに限らず、
ジャンクフーズばかり食べてるんですねえ。
食って一種の文化・教養的レベルを表すと考えているので、
あれではいったいどういう大人になるんでしょうか。
隣で飢え死にする人がいても、
アイスクリーム食べるような大人になるんでしょうか。


映画の中に、子供の意識にすりこんで中毒にしてしまうような戦略が
一部とられているような部分がありました。チーズバーガーに特に常用製が
強い成分が含まれているとのこと。
私の場合、貧乏だったので子供のころハンバーガーどころか牛肉も
あまり食べたことがなかったです。おかげで野菜や魚が大好き。
人間なにが幸いするかわからない。


多少売名的な作品ではありますが、華氏911と同じでアメリカの
ダメな所を表現した映画としては、反対にアメリカのフェアな部分をも
表している。日本で日本の企業相手に同様の映画がはたして
上映できるでしょうか。