ニコラスローグ 美しき冒険旅行

宇宙から落ちてきた男のニコラスローグの幻の最高傑作とか。
私の場合、宇宙から落ちてきた男以外では、マリリンとアインシュタイン
ぐらいしか見たことがない。


荒野の真ん中におっぽりだされた姉と弟が、アボリニジの青年に助けられ、
旅をしながら交流していくという映画。西欧文明批判的な意味合いを
含みながらも結局は姉弟は文明に舞い戻る。


すばらしいのはやはり映像美。
自然を捉えるカメラのすばらしさと、合間合間にイギリス人らしい
シニカルな部分が垣間見える。悲しい結末も、なんとなく諦めにも似た
そっけなさが漂う。


上の画は、女の子が長い手足をしならせながら泳ぐ美しい場面。
この場面だけでも見る価値はあり。